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フォトショップを使った、幻想的なCGコラージュを、コラムとともに毎週お届けします。「公募展」に寄せられた読者のみなさまの作品をご紹介するコーナもあります。鑑賞派のあなたも、創作派のあなたもぜひどうぞ! |
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■■32号「サイボーグ」■■ |
2002年11月19日(火) |
◇◆ご挨拶◆◇
私はよくマンガ喫茶へ行くのですが、この間も深夜の3時までマンガ読んでました。いい年した女が何やってんだかって感じですが、時々無性に行きたくなるんですよね。
私が読んだのは『GANTZ〜ガンツ〜』(奥浩哉 著)。ヤングジャンプで2000年から連載されているSF作品です。現在7巻まで出てます。
「死んだはずの人間、玄野達が体験する奇妙な物語。一度死んだはずの人間達、閉じ込められたマンションで、謎の黒い球(ガンツ)から指令を受ける。拒否は出来ず、逃げれば死ぬ、戦う相手は得体の知れない宇宙人・・・。玄野達はこの非現実的な世界で生き延びる事が出来るのか!?」(ヤングジャンプサイトより引用)
読んでいる間中、心臓バクバクしっぱなしです。素晴らしい画像とスピード感。なんとこの作品、背景を全て3D化して作画してるんですよ。最近はコンピュータ彩色された作品も多いですが、『GANTZ』は徹底してます。CG作品としても面白いです。
登場人物の高校生むちゃくちゃ私好みだし、奥浩哉の描く女の子もすっごく可愛いいんです。『HEN』の頃からのファンです。
◇◆今週のギャラリー◆◇

大きな画像はこちら
私は時々、『自分はもう死んじゃってて、今の私は擬体と電脳で構成された疑似人格じゃないか?』って思うことあるわ。
(志郎正宗 『攻殻機動隊』より)
私が小さいときには21世紀はバラ色の未来に思えました。空飛ぶクルマが走るエアチューブが空に張り巡らされ、家事ロボット、ペットロボットなど一家に何台もロボットがいて、人々は体にぴったりとしたピカピカの服を身につけている……。
私が読んでいた科学雑誌では「未来の世界はこうなる!」という読み物がよく載っていました。その中でも私が憧れたのはサイボーグです。
「体の悪いところを機械の部品と取り替えるサイボーグ手術」「人工筋肉を取りつければ、君もオリンピック選手になれる」という記事と、リアルに描かれたイラストに私は興味津々でした。私は小さい頃からぜんそく持ちで、病気がちでしたし、片側の目と耳があまり良くないため、『銀河鉄道999』の星野鉄郎君のように、機械の体が欲しいなあと思っていました。
ギャラリーの写真で、私はサイボーグになっています。丈夫な人工骨と、コンピュータで自動制御された人工筋肉、全身もつやつやとした人工皮膚で覆っています。内臓も長持ちする人工臓器と入れ替えました。腕が壊れても大丈夫。新しいパーツと取り替えればいいのです。
SFのように思われるサイボーグも、現在世界の研究機関で開発が進んでいます。2001年には米アビオメド社がチタンとプラスチックでできた「完全埋め込み型人工心臓」の臨床試験を行いました。使う人の筋肉の動きを学習しながら進化する「コンピュータ筋電義手」や、全盲者の目の中に埋め込んで、光を電気信号で視神経に伝えるコンピュータ・チップなどは障害を持つ人に大きな福音となることでしょう。
しかし人間は快楽と安楽のためなら何だってするものです。それが科学を発展させる原動力となっているのは確かですが、「ちょっと体がだるいから機械の体と取り替えよう」「人より速く走れるようになりたいから手術をしよう」と安易な動機でサイボーグ化することには何か問題はないのでしょうか?
携帯電話を持つようになってから電話番号を覚えられなくなったという話を聞きます。『ローフィールド館の惨劇』(ルース・レンデル著)という小説で知ったのですが、読み書きのできない人はメモを書いたりすることができないため、読み書きができる人よりもずっとすぐれた記憶力を持つのだそうです。書くことが出来ない分、脳はフル回転で働くのです。
怪我をした人はご存じでしょうが、足を骨折して完治した後にギプスを取ると、筋肉が衰えて驚くほどやせ細っていますね。人間の体は脳でも体でも使わないとすぐに怠けてしまうのですね。
携帯やコンピュータでできるようになったことはたくさんあります。しかし失ったものもあります。電話番号を忘れるのは特に生命の危険はありませんし、ギプスをとった後に運動すればまた筋肉はよみがえるでしょう。しかし安易な理由で機械の体と取り替えたら、私たちは何か大切な物を失ってしまうのもしれません。
私の予想では、将来一般の人が手に入れるサイボーグ的なパーツは、「脳をサポートする記憶媒体」だと思っています。脳が記憶する代わりに人の名前やその日にあったでき事を覚え、いざというときにはすぐに情報を取り出すことができます。ネットワークに接続して情報を検索することもできるようになるでしょう。
でも、脳のなかに埋め込んだコンピュータが壊れたら、赤ん坊か痴呆老人同様です。便利なんだか、不便なんだか。ひょっとして私たちはだんだん退化していくのでしょうか。
人間の脳とコンピュータをつないだ英国人学者の未来図
参考文献
士郎 正宗
講談
1998.5
世界に誇るSFマンガ作家といったら士郎正宗。アニメ映画としても有名ですが、原作のマンガの情報量は膨大。SFの入門書としても最高です。スレンダーかつグラマーなヒロインも魅力的。サイバーパンクの傑作です。
◇◆今週のギャラリーの作業工程◆◇
衣装はもちろんこんなの持っていませんから手描きです。エアブラシなどで丁寧に陰影を書き込んだ後、トーンカーブで金属的な艶が出るように加工します。色調をシルバーに変更した後、パスでパネルラインを描き込んでスーツは完成。
機械の部品でちょうどはまりそうなものを探して、切り抜いた後腕の部分にペーストします。
このようにぴったりと体に密着したSF的なスーツは、実際のコスプレではなかなか上手く作ることができないのですが、フォトショップでペインティングすると簡単ですね。
◇◆公募展今週の一枚◆◇ テーマ「秋」
このコーナでは、ホームページ「幻想画廊」の「公募展」(画像投稿掲示板)に投稿された作品の中から1作品をご紹介しています。

○使用した画像加工ソフトと画像加工歴を教えてください
画像ソフト photoshop 5.0 le
加工歴 2年
○この作品について一言
この作品は もともとは1枚の抽象表現の写真だったんですよ 色の部分だけだったんです ところが 化学変化が起きた 色と形がかさなり 光が手助けした.
○あなたにとって画像加工ソフトとは何ですか?
実験ですね 新しい発見と予想外のことがおきる.
○ホームページをお持ちでしたら、PRをどうぞ
めったに更新しませんが 写真があります
「記憶の記録」
http://www2.odn.ne.jp/cgi-bin/album.cgi?user=hah06190&name=mimime
○マリアから一言
いろいろと実験的に試しているうちに、意外な作品ができるというのもフォトショップの楽しみですね。額にも絵がうっすらと重なっていて、水彩画が絵の外へと広がっているようです。やわらかいタッチが水彩画独特の雰囲気の作品となっていますね。
◇◆編集後記◆◇
ロボットやサイボーグで有名な映画といえば、『ターミネーター』ですね。2003年にはパート3が公開されます。過去最強の敵、女ターミネータがどんな感じなのかワクワク。
ところで、『ターミネーター2』の最後のシーン覚えてます? 製鋼所で、サラ役のリンダ・ハミルトンが息子のジョンを助けようとするところで、T1000がに変装したサラと本物のサラが出てくるシーンです。『タミ2』ではCGなど特殊技術が注目された作品だったので、これも当然CGだと思っていたら、なんとリンダ・ハミルトンの双子のお姉さんが出演してただけだったのですよ。ジェームズ・キャメロンやるなあ! これを知ったときに思わずビデオ屋さんへ走りました。
「幻想画廊」 (c) Maria Garcia, 2002-2008