歴史ビジネス書と居酒屋論争

考えたこと

 本は好き嫌い無く読んでいるつもりですが、結構売れているのにあまり食指の動かないジャンルがあるんです。それが「歴史ビジネス書」。『徳川家康に学ぶ会社管理術』『豊臣秀吉流・経営学』みたいな本です。

 歴史の人物から学ぶことは大いに結構。でも数百年前の人、それも天下を治めるような人物は現代人と価値観も全く違うからビジネスに役に立つのかなあ。

 この話を以前年上の知人(男子)にした時、彼は興味深い話をしてくれました。

「あれなあ、『ごっこ』やねん」
「『ごっこ』ですか?」
「よく居酒屋で『社長のやり方はなってない』とか『小泉は政治が分かってない』とか酔っぱらって演説ぶってるサラリーマンとかおるやろ」
「いますねえ。同僚の会社員とカンカンガクガクの議論してたりね」
「だいたいな、実際会社動かしてるお偉いさんや政治家はそんなとこでクダまいてる暇ないで。安っすい居酒屋でしか会社経営や政治に熱弁ふるえん人間はぺーぺーの平社員や一般ピープルや」
「まあ、現実はそうでしょうねえ」
「ああいうサラリーマンは『経済界の大物ごっこ』や『政治の重鎮ごっこ』しとるんや。頭ん中は重役会議や国会議事堂。時には歴史上の大人物になりきっとる。大演説ぶって気分良うなっとるんや」
「なるほどね。確かに彼らは生き生きしてますよね」
「子どもがよく『ボク、アカレンジャー』『ボク、ウルトラマン』てヒーローごっこしとるやろ」
「古! 今は『魔法戦隊マジレンジャー』ですよ」
「そんな細かいことはええ。そういう子に『おまえなあ、世界を救っとる気になっとるけどただの小学生やろが』言うのは酷や」
「女子は熱弁男子をわりと冷ややかに見てるんですけどね」
「男はいつまでたっても成長せんところあるからな。心はいつまでも少年なんや」
「はあ……少年ねえ。野球やサッカーで『なっとらん』って文句つけてるオジサンも同じですかね」
「そや。フツーのおっさんでも自分は国を憂える近藤勇。ぺらぺらの背広着とっても、心の中では浅黄色の羽織や。まあ、暖かい目で見たって」

 政治経済について深く考えることは有意義だと思いますが、「歴史ビジネス書」や居酒屋論争、ネットの経済評論ブログはどうも見てる方が気恥ずかしい。

 それは「天下国家を論じちゃったりしてるオレ」に酔ってる男子の姿を女子は冷めた目で見ちゃうから。でも「ごっこ」なら「じゃあまずあなたがトップに立って国を変えたら?」というツッコミは野暮ですな。

 そんな訳でライブドアVSフジテレビについてはノーコメントってことで。

今日のサイト

「ときわたけしの@幻獣標本箱」

 鼻行類だ! 鼻行類だ!


鼻行類―新しく発見された哺乳類の構造と生活
ハラルト シュテュンプケ Harard Stumpke 日高 敏隆 羽田 節子
■1941年に発見されたハイアイアイ群島。そこに生息する驚異の鼻行類たち。このたぐいまれなる生物の詳細な観察記録です。(麻理)

2005年 2月 26日(土)

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