人の振り見て我が振り直せ

昔の思い出

 私が管理している別のサイトにご意見をいただきました。そのサイトはある日本語について取り上げた言語系パロディサイトで、読者さんからのご意見を募っているページもあります。

 その読者さんが、サイトに書いたある英単語についておっしゃっているのですが、「ちゃんと英語を勉強なさった方なら分かりますが」「付け焼刃の知識しかない」「英和辞典を参照してください」と辛口。

 でも、実はその方の書かれていることは明らかに間違っていたんですよ。しかも中学生レベルの初歩的な間違い。

 ちょっと前に一連の言語系コラムに書きました(こことか、このへん)が、私は英語圏で暮らしたこともあり、大学では言語習得と自動翻訳について学んでいました。英語の資格も一通り持っていますし、もちろん上には上が五万といますが、まあ英語は得意です。

 私の経歴はサイトに書いていませんし、サイトの作り自体がふざけたものなので仕方ないと言えば仕方ない。結局その方の言葉をそのまま返す形で誤りを指摘したのですが、ちょっと意地が悪かったかな……と思ったところで、かなり恥ずかしい過去を思い出しました。

 ダンス関係のイベントでお会いしたある外国人男性。小柄な方で30代ぐらいでしょうか。会場にポツンと一人で立っていました。話しかけたところ、スイス出身ですが幸い英語が堪能でした。なんでも大学で脳について勉強しているのだとか。

 私と研究分野が似ていたため話が盛り上がりました。熱心なキリスト教徒だと聞いて「脳の中に神が存在することは日本人なら誰だって知っています。『神経』とは漢字で『神の通る道』と書くのですよ」と話したところ、彼はそりゃあ面白いとメモを取り始めました。

 調子に乗った私は、頭フル回転で自分の持つ知識を披露し、彼はニコニコしながら相づちを打ってくれました。しかし、実は彼は脳について学ぶ学生ではなく、東京大学に客員教授として招かれた有名な学者だったのです。

 この辺のエピソードは「幻想画廊」のコラムに書いたことがあるのですが、あれは恥ずかしかったなあ。夜中に思い出してうぎゃあとか言って頭抱えてのたうち回った上に窓から飛び出したくなります。

 ネットを徘徊していて何度も気づかされるのが、世の中にはとんでもなく頭のいい人、ずば抜けて優秀な人、プロ中のプロがごろごろいるのだということ。年齢、性別、国籍、外見などで思いこみがあると痛い目に遭うものなんだなあと。

今日のサイト

TESSELLATION WORLD

 「Animation」をクリック。エッシャー的なアニメーションがたくさん。

2005年 11月 30日(水)

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